アプリを使ってワクチン接種証明書の電子交付を受けることができるようになります!
先日デジタル庁よりワクチン接種証明書の電子交付の年内開始についての発表がありました
さらに12月6日の発表では開始が12月20日になるとされました
発表によると、現在、海外渡航者向けに紙媒体で発行しているワクチンパスポートをアプリで電子交付できるようにし、加えて、日本国内使用向けのワクチンパスポートについても同様にアプリを使って電子交付を受けることができるようになります
そして、アプリを使用する際にマイナンバーカードが必要となるようです
年内開始見込みとありますが、国内利用のものは事業者や施設の調整も必要と思われますので、海外渡航用に比べ運用が軌道に乗るまで、少し時間がかかるかもしれません
紙の接種証明書

これまで国内で使用していたものは紙の簡易的な接種証明書でした
製造番号や接種日などの記載があるシールが台紙に張り付けてあるもので、2回目のワクチン接種が終わった際に病院などから渡されているかと思います
現在民間を中心に、紙の接種証明書の活用が広がりつつあるところです
様式については自治体によって若干異なりますが大差はありません
そして、今後紙の接種証明書が使えなくなるというわけではありません
マイナンバーを使ったデジタルな日本国内向け証明書(国内版ワクチンパスポート)

各種イベントや施設などでの活用が想定されています(現在すでに紙の接種証明書の活用はあります)
取得の流れは以下のとおり
- スマホで接種証明書アプリをダウンロード
- マイナンバーカード+4桁の暗証番号で申請
- 接種情報を二次元コード付き証明書の形で電子交付
まだ、この程度の流れしかわかりませんがとても簡単そうですね
ただ4桁の暗証番号については注意が必要です
カード受け取り時に暗証番号を設定しますが、4桁の暗証番号は3種類あります
3種類とも同じ数字の組み合わせにできるのでそのように施呈している場合は問題ありませんが、3種類の暗証番号をすべて違う組み合わせの数字にしている場合、どの暗証番号を使うべきか混乱しかねません
実際には「券面事項入力補助」に対応する暗証番号を入力します
暗証番号は3回間違えるとロックがかかってしまい、解除には住民票のある市区町村の窓口へ行かなければいけません
自分がどのように暗所番号の設定をしたのか事前に確認が必要です
ふつうに便利だと

さて、この発表を受けてネット上では賛否両論あるようです
ネガティブな意見としては
- そもそもアレルギーなどの理由でワクチンを打つことができない人がいる中で差別意識や人権問題にかかわる
- マイナンバーを使うことで国に国民が監視されてしまう
- というか国が信用できない
などが見受けられます
私個人としては、何かしらで接種証明書が必要になった場面に、いちいち紙の接種証明書を持ち歩いたりしない(したくない)ので電子交付というのは非常にありがたいです
スマホさえ持っていればいつでも提示できます
また、マイナンバーカード(の中の利用者証明用電子証明書)を活用することは、本人の真正性を担保するうえでとても合理的
国に監視されるされないでいうと、ワクチン管理の全国的なシステムがすでにマイナンバーと連携しているので、今回の一連の電子交付に関しては影響ないでしょう
差別意識や人権問題については電子交付云々ではなくワクチンパスポートそのものの問題として、国だけというよりも事業者なども含め、なかなかセンシティブな問題だと思います
ただ、ワクチンパスポートを批判するよりも、陰性証明書と組み合わせて活用することやワクチンパスポートをどのように活かしたら、ワクチンを接種できない人のことも守ることができる社会になるかを考える方が建設的かなとは思います
いろいろ問題はあるにせよ(もちろんワクチンを打つかどうかは個人の自由としたうえで)少しでも接種率が高まるような施策を国が取ること自体は自然な流れでしょう
まとめ
マイナンバーと聞くと中には過剰反応を起こす人もいます
今回のワクチンパスポートの電子交付については使いたい人だけが使える(紙の証明書もあるので)わけですし、何もわざわざ批判するようなものでもないのかなと感じています
カードの交付率がまだまだ低いことで批判的な意見につながることもありますが、このような取り組みで交付率が上がれば(国もこの機会に交付率をあげたいという思惑があると思います)、もっと自然なことになるのではないでしょうか
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